発達専門の医師に不信感を抱いたわけ(補足編)~専門家により考え方は違い、常識はシフトする~
発達に遅れのある息子をもつ主婦、ゆまりです。
我が子に発達の遅れがあることや、自閉症や発達障害の可能性があるという不安の中、親としてできることは何だろうかと悩み苦しんできた時期がありました。
その時期のできごとの一つとして、発達専門の医師とのやりとりについて記事にしています。
記事のタイトルや内容からして、私が専門家に対して批判的な考えであると伝わってしまうのではないかと思い、補足編として今回の記事を書こうと思います。
私は記事で綴ってきた通り、この時にお世話になった医師に対して不信感を抱きました。
こんなことを書くと、「専門家の意見を素直にきけないなんて非常識」「子どもが発達障害であることを受け入れられていない故の考え方」などと指摘されても不思議ではありません。
その指摘通りの部分も否定はできず、当時私が完全に常識的であり、子どもの全てを受容できていたかというとそうではなかったし、今もそうではないと思います。
親になり、自分の未熟さを日々痛感しています。
ただ、私がこの医師に対して不信感を抱いた背景には、他の専門家の方々からの意見と異なり、矛盾している部分が多かったということがあります。
息子は発達の遅れだけでなく、ご飯を食べないことによる発育不良がありました。
早急にこの問題を解決したいという思いで、私はとにかく色々なところへ相談へ行きました。
近所にある子育て支援センター、少し遠くの大型の子育て支援施設、地域の保健師さんや心理士さん、かかりつけの医師。
そして自宅での生活は私と息子との2人の時間が多かったのですが、色んな人の中で食事の雰囲気を味わった方が近道ではないかという考えから数か月実家へ帰省していました。
帰省先でも、食事についてや発育のフォローをしてくれる医師・言語聴覚士、子育て支援センター、ご近所さんから発達にとても詳しいと紹介してもらった保育園の先生など、とにかくたくさんのところへ相談へ行きました。
改めて書き出してみると、我ながら頑張った!と思う反面、どんだけ行くねんとあきれる気持ちも…笑
でも色んな所へ相談へ行って良かったと思っています。
当時は「みんな言うことが違う!何が正解なの?私はどうすればいいの?」と悩んでいました。
今振り返って思うことは、「専門家によって考え方は様々。だからこそ一人の専門家に言われたことを妄信することは正しいとは限らない。」ということ。
そして、「多くの知識と経験を持つ専門家ですら見解が異なる程、一人の人間の発達を見極めることは複雑で難解である。」ということ、
「子どもを見るとき、医療、福祉、保育等、色々な視点で見ることで異なる見解が得られることがある」ということ。
このご時世、ネットで検索すれば色んな情報が得られます。
上位にヒットするのは、現時点で一般的に言われている常識的な情報。
もっと細かく検索すれば、専門家が発信している最新の情報や書籍、発達障害当事者や発達障害をもつお母さんのブログ等たくさんでてきます。
自分が知識も経験もないことであれば、どうしても一般的、常識的な考え方が正しいと捉えてしまうと思います。
でも医学や科学は常に進歩していて、今の時点で正しいとされていることが変化することは珍しくありません。
我が子を何の先入観もなく、まっすぐに見た時と、「こういう特性がある」「能力に凹凸がある」「こういう傾向にある」と専門家に言われたフィルターを通してみた時と、印象が違うときはありませんか?
私はあります。
後者は現時点でいえば一般的で常識的な専門家の見解かもしれません。
でもこれまで書いてきたように、それが絶対的に正しい保証はありません。
そしてこれまでの子どもへの見解や対応が最善ではなかったと、後に医療や科学の進歩で分かったとしても、だれも責任は取ってくれません。
では親としてできることは何か。
それは自分で情報を選ぶということ。
素人が発達についてしっかり学ぼうと思ってもとても難しいですし、結局何が正しいのか判断することは不可能だと思います。
すでに専門家によって主張が異なるくらいなので、素人が何が正しいか判断するなんて無理です(*_*)
だから自分が納得できる、我が子にしっくりくる情報を選んで取り入れるのが良いと思います。
我が家ではどのような情報を取り入れているのか、また記事にしていこうと思います!